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瓦web-BLOG

2017年05月22日

瓦は屋根材のスタンダード 〜三州瓦の性能:2〜

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

前回の「三州瓦の性能:1」でお伝えした瓦の性能の続きです。
瓦の性能=瓦の良さとも言えます。
これを機会に瓦に関心持っていただけると嬉しいです。

耐寒性:強い対凍結性

屋根が氷点下の外気にさらされる地方が多い日本では、水分の凍結による屋根材の破損とそれが原因となる雨漏り対策が設計上の重要ポイントとなります。
耐寒対策は凍結に強い屋根材選択、小屋根換気システムの導入などがあります。
瓦屋根は耐寒性でも優れた品質を確保し、寒冷地でも広く採用されています。

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耐久性:高温焼成による強度

屋根は一年中風雨や寒暖の差にさらされるなど、過酷な条件にあります。住まいの耐久性を考える場合、建物自体の構造強度と屋根材の耐久性は慎重に検討すべき課題です。
瓦の耐久性は高温焼成される硬い陶器質によって保たれます。

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景観性:美しい風景への憧憬

建物は個性の主張と周辺の街並みと調和する美観性の両立が求められます。
街並みの風景で視覚的なポイントとなる屋根の美観性は大切です。昔から瓦屋根が愛されてきたのは、屋根材としての優れた総合性能に加え、陰影に富んだ葺きあがりの美しさににも選ばれるべき理由がありました。

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経済性:百年葺き替え要らず

屋根材のコストは「新築時における建物と屋根材のコストバランス」「竣工後のメンテナンス性の良し悪し」、主にこの2点から検討されます。
新築時に屋根材のコストが安くても、完成後に屋根材の傷みや退色が激しければ大きなメンテナンス費がかかります。瓦は百年葺き替えなくてもいい屋根材として経済性に優れています。

施工性:信頼の施工ガイドライン

最後にとりあげるのは屋根材の施工性です。

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熟練工と呼ばれる職人が少なくなった現代の建築事情では、施工性に優れた屋根材が選ばれています。瓦屋根工法は屋根下地から屋根寸法の割り出し・瓦葺きまで瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに基づき、全国どの土地でも均質な仕上がりは可能な屋根材として選ばれています。


posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報

2017年05月18日

揺るぎない安全性へ。三州瓦の実証テスト

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

大地震にも揺るがない瓦屋根の安全性を求めて、三州瓦は実物大の振動試験や設計施工方法の改良に取り組んでいます。
今回は三州瓦を使用した耐震テストの様子、経年した2つの住宅の実物大振動テストと、ガイドライン工法の耐震テストをご紹介します。

耐震実験1:経年した住宅の耐震性検証振動台実験

より現実に近い検証をするために、一般から募集した2つの構造が似た木造住宅を使って実験しました。

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A棟(右)は移築したまま手を加えない物件、B棟(左)は耐震補強をした物件にし、同時に揺らしたうえでその倒壊状況を比較しました。
結果は、A棟は支柱、壁面ともに崩れ、B棟は揺れに耐えたという結果でした。

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着目すべきは、倒壊した無補強のA棟でもガイドライン工法で施工された三州瓦の損傷・崩落はほとんど見られないということです。

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耐震実験2:「ガイドライン工法」に基づいて施工した実物大住宅による耐震実験

ガイドライン工法で施工した実物大の瓦屋根をつくり、耐震実験を行いました。
揺れの大きさは阪神淡路大震災クラスを想定して実施。その結果、震度7クラスの揺れに耐えることが実証されました。

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耐風テスト

瓦屋根の耐風性は、建築基準法により構造計算規定が定められ、地域ごとに決められた基準風速に対応する施工方法が求められています。
三州瓦は工事業者の団体と共同で「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」を策定し、法令に準拠して、風圧力や地震力に対し瓦の緊結などに必要な構造性能を明らかにし、確かな安全性を検証しています。

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吸音率テスト

外部からの遮音対策は、窓や外壁はもちろんですが、屋根もその対象となります。
吸音率実験は音を吸収する割合を測るもので、特に屋根に必要とされている雨音などに対する性能として重要な要素となります。
結果は、人間の耳で感度の高い1,600Hzで三州瓦は0.58という高い吸音率を示し、優れた、遮音効果が確認されました。

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漏水テスト

標準的な施工法で作成したモデルを試験用ボックス内設置して、漏水テストを実施しました。

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1時間あたり180mmの降雨量を想定した降雨試験、風速30m・1時間あたり180mmの降雨量をの想定した台風による強風雨試験でも異常は認められませんでした。

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また。JASS12に示された「屋根の防水性能の検証において屋根葺材の水密区分の判定に用いる評価試験」も実施し、強雨に対する水密性、強雨を伴う降雨に対する水密性とも高い評価を得ており、三州瓦の確かな防水性能が認められています。
posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報

2017年05月15日

瓦は屋根材のスタンダード 〜三州瓦の性能:1〜

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

瓦の歴史は、日本の高温多湿の気候風土に耐え抜いて進化した技術開発の歴史です。
瓦の美しさと強さには、膨大な知恵と経験のデータベースが蓄積されています。

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今回は三州瓦の基礎知識として知っておいてほしい、瓦の性質についてです。

耐水性:瓦は陶器質

日本の平均的な年間降水量は1,500mm〜2,000mmで、多雨地域では4,500mm以上にも達します。
ですから「耐水性」屋根材の必須条件となります。

瓦は茶碗や皿と同様に陶器質でできているため、ほとんど吸水しません。

しかも陶器質特有の滑らかさで瓦の表面の雨走りが良く、形状も雨を素早く流し落とすようにデザインされています。もちろん、屋根下地を含めて屋根全体としての耐水設計・耐水工事も確立されています。

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耐火性:瓦は不燃材

火事の飛び火による類焼を防ぐには、屋根の耐火性能が重要ポイントです。
日本の住宅屋根事情が、草葺き・板葺きの屋根が瓦屋根へと移行してきた理由の一つがこの耐火性です。

1,100度以上の高温で焼成される瓦は、建築基準法指定の安全な“不燃材”です。
火事による屋根からの類焼を防ぎます。

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*建築基準法(昭和25年法律第201号)第2条第九号
(平成12年5月30日建設省告示第1400号 最終修正:平成16年9月29日国土交通省告示第1178号)

断熱性:遮断と通気の両立

真夏の高温、真冬の寒気にさらされる屋根材には、屋内と屋外の温度をさえぎる遮断性は必要です。
熱容量の大きい瓦屋根は、居住空間の快適性を確保する優れた遮断性能をもっています。

また、瓦屋根は瓦どうしの葺き合わせ部分に自然な通気性があり、屋根裏の適度な換気を促します。そして、屋根下地の断熱材施工は室内の熱損失を低減し、四季を通じて快適な住まいの環境を守ります。

耐震性:実物大テストで実証

耐震対策は「屋根材と建物の強固な結合」「建物の耐震性」、この2つが重要なテーマとなります。

現在、瓦の施工のほとんどが引掛桟瓦葺工法です。
瓦自体の軽量化・総重量の軽減を図るとともに緊結材で桟木に固定されるため、地震による落下被害が大きく低減します。
耐震設計と併せて瓦屋根の耐震性は実物大モデルで実証されています。


posted by サンちゃん at 09:00| Comment(0) | 新着情報

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