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瓦web-BLOG

2017年01月16日

J形(和瓦)瓦屋根の設計・施工に役立つ「標準施工要領書」があります。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

阪神淡路大震災以降、建築基準法が改定されました。

関係法令
建築基準法施行令39条(屋根ふき材等)
屋根ふき材、(中略)その他の建築物の屋外に取り付けるものは、風圧並びに地震その他の振動及び衝撃によって脱落しないようにしなければならない。
建設省告示 昭46告示109号
一 屋根ふき材は荷重又は外力により、脱力又は浮き上がりを起こさないように、たるき、梁、けた、野地板その他これらに類する構造部材に取り付けるものとすること。
三 屋根瓦は、軒及びけらばから2枚通りまでを1枚ごとに、その他の部分のうちむねにあっては1枚おきごとに、銅線、鉄線、くぎ等で下地に緊結し、又はこれと同等以上の効力を有する方法ではがれ落ちないようにふくこと。

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それにより、瓦屋根における耐震施工の開発が進み「ガイドライン工法」というものを確立させました。そして、ガイドライン工法をふまえた建築基準法関係法令の規定を満たすものとして「標準施工要領書」というものが作成されいます。この要領書は法令順守の観点から、設計施工いずれの立場の方も最低限順守すべき内容を示しています。

J形(和瓦)瓦屋根の設計・施工に役立つ「標準施工要領書」

J形(和瓦)瓦屋根の設計・施工にあたり、正しく安全にお使いいただくための「標準施工要領書」があります。これは「全国陶器瓦工業組合連合会(全陶連)」と「一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)」が共同作成したもので、瓦を作る人たちと、瓦を使って屋根工事する人たちが知恵を出し合って作成されています。

標準施工要領書には2タイプあり、「瓦屋根標準施工要領書 JKY-2014」と「瓦屋根標準施工要領書(抜粋) JKY-2014-DIGEST」とあります。

「瓦屋根標準施工要領書 JKY-2014」
瓦屋根標準施工要領書(本要領書)には、J形瓦屋根の設計・施工にあたり、正しく安全にお使い頂くための重要な説明を記載しています。

「瓦屋根標準施工要領書(抜粋) JKY-2014-DIGEST」
瓦屋根標準施工要領書(抜粋)は、J形瓦屋根の耐震・台風性能を確保するための手助けとして、瓦屋根標準施工要領書のうち特に重要な項目を抜粋・補足したものです。

J形瓦(和瓦)の施工マニュアル「標準施工要領書」は、地震などの災害による典型的な被害をなくすことを目的としています。

地震などの災害による典型的な被害とは以下のことです。
・棟の脱落
・脱落した瓦による二次被害
・半端瓦の無緊結による脱落
・無緊結による脱落やズレ

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「瓦屋根標準施工要領書(抜粋) JKY-2014-DIGEST」の概要


屋根の一番下部分にある軒先瓦は、風や地震での被害が起きやすい箇所です。
瓦屋根の両サイドの部分にあたる袖瓦。ここも軒先瓦と同じく、風などの影響の受けやすいところです。
被害や影響を受けやすいところを強化する要領をこの冊子で解説しています。

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一番メインで使われる桟瓦部分は、瓦1枚に対して釘を1本ずつ留め付ける工法を紹介してます。

さらには棟部分の納め方の例も掲載しています。
大事なことは瓦同士が緊結されていることと、屋根の躯体に固定されているかということ。棟部に入る半端瓦と勝手瓦の留め付けも解説しています。棟金具の取り付け方の例も掲載してます。

この「標準施工要領書」は愛知県陶器瓦工業組合のホームページからPDF文書でダウンロードできます。
「標準施工要領書」 ←クリックしていただくとページが切り替わります。

「標準施工要領書」は多くの瓦屋根工事業者さん・住宅会社さんに見てもらいたいなと思います。そして災害に強い工法で瓦屋根が施工されることで、瓦屋根の被害が減ることを願います。

posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報

2017年01月12日

三州瓦はこうやって作られます。|三州瓦の製造工程〜製造編〜

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

三州瓦の製造工程のお話が途中になったままになっていましたね。
三州瓦はこうやって作られます。|三州瓦の製造工程〜原料編〜からの続きで、今回は生産工場での光景を書いていきますね。

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3:成型

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練り上げられた粘土は板状にされ、瓦一枚分の寸法にカットしてプレス工程に流れていきます。流れてきた瓦はプレス機によって瓦の形に成形されていきます。
プレス成形された瓦は「タメシ」と呼ばれる作業で瓦の前側の部分を少し押して軽くアーチをつけておきます。粘土は乾燥時に少し反ってしまうので、焼き上げで戻る部分を計算して少しアーチをつけておく必要があります。この「タメシ」作業は経験と勘がものをいう、職人技ともいえます。

4:乾燥

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瓦は焼くときに水分が多いと割れてしまうため焼く前に乾燥させます。1〜2日間かけて、水分量を約20%から2〜3%になるまで減らします。
乾燥させた状態の瓦形状になった粘土を「白地(しらじ)」と呼びます。
白地は手に持っても曲がらない程硬くなっていますが、衝撃が加わるとまだ簡単に割れてしまいます。なので、取扱には慎重さが必要となります。

5:施釉(せゆう)

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乾燥させた瓦に色を付けるため一枚一枚、釉薬(ゆうやく)を付けます。
一見茶色い水のようですが、この釉薬を掛けることで瓦に色がつき、艶が出ます。この釉薬の配合によって、黒色や銀色、茶色、緑色など様々なカラーバリエーションが生まれます。
釉薬が塗られた白地は自然乾燥をさせた後、焼成工程に入ります。

6:焼成
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釉薬の付いた瓦は、焼成台車(しょうせいだいしゃ)と呼ばれる専用の台車に載せられ、1100〜1150度の高温でじっくりと焼き上げます。この焼き上げにかかる時間は約1日半。超高温状態で長時間かけて焼き締めるので寒冷地でも安心して使用されています。

7:選別

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焼き上がった瓦は全て出荷される訳ではありません。焼成後の瓦は割れやビビがないか念入りにチェックします。
まずは人の手による確認作業です。

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一枚一枚、目視で不具合がないかを確認して、木槌で叩き打音検査を行います。瓦に割れやヒビがあると音が濁るのでその音で判断します。
その後、センサーによって瓦のネジレを計測し検査機を通過したものが合格となり、屋根に使うことが許されます。不具合が出た瓦はシャモット工場に運ばれ、粉砕され、再利用されます。
こうしたコンピューターと人によるダブルチェックが三州瓦の高い品質を守っています。

8:梱包・出荷
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検査に合格した瓦だけがパレットに梱包されていきます。
全国の屋根に届けられるため、長距離の輸送に備えてしっかり梱包されます。

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三州瓦は今日も日本の真ん中から、各地の瓦屋根の施工現場へ運ばれています。

あとがき

この出荷までの工程は、屋根材としての瓦が出来上がるまでの工程です。ここから屋根工事店の職人さんたちの手によって瓦屋根となっていきます。
材料としての瓦ができるまでの工程、さらに瓦屋根になるまでの工程、これらを経てはじめて人々の暮らしを支えることができます。
瓦屋根は手間ひまかけただけあって丈夫な屋根になります。そして雨風などの自然環境から受ける影響を頑丈に守る役割を果たすのに最適な屋根材となっています。

皆さんの家づくりの参考にしていただけたら、嬉しいです。
posted by サンちゃん at 14:57| Comment(0) | 新着情報

2017年01月09日

種類による瓦単体の重量は変わっても、瓦屋根としての屋根全体の重量は変わりません。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

先日、瓦の素材としての重量についてブログでご紹介しました。

一言で瓦といっても、その種類は多数あります。さらには産地によっても形が変わってきます。
今回はその種類ごとの重量についてお伝えしていきますね。といっても、多数ある瓦の種類の全部の比較ができませんので、(株)山平さまで取り扱っている瓦で比較させていただきますね。

【瓦の種類による重量比較】

平板瓦(F形)・和瓦(J形)・洋風瓦(S形)の3タイプを使って重量比較をしてみます。

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平板瓦(F形瓦)・・約3.6kg
和瓦(J形瓦)・・・約2.7kg
S形瓦・・・・・・・約3.3kg

重量数字を見ると和瓦(J形瓦)が一番軽いということになります。
では、和瓦(J形瓦)を使えば瓦屋根の重量が軽くなるとかといえば、そういうわけではありません。瓦屋根の重量として考えた場合、瓦単体の重量はさほど気にするものではないんです。

【瓦単体の重量は変わっても瓦屋根としての屋根全体の重量は変わりません】

瓦は一枚だけでは瓦屋根としての役目を果たせません。
瓦屋根に仕上げるためには数十枚の瓦が必要となります。そして、屋根面積に応じて使用枚数が変わってきます。面積に対し必要なのはその瓦ごとのサイズです。

先程の平板瓦(F形)・和瓦(J形)・洋風瓦(S形)の3タイプのサイズを比較してみますね。

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和瓦(J形瓦)の重量が軽いのは、サイズが小さいからということです。
ですが、屋根面積に対して使用枚数が多くなります。ということは、屋根1坪あたり使用枚数と重量の比較をしてみた場合、以下の計算になります。

和瓦(J形瓦)の場合
1坪あたり53枚使うので重量は・・・53枚×2.7kg=約143.1kg/坪
平板瓦(F形瓦)の場合
1坪あたり40枚使うので重量は・・・40枚×3.6kg=約144kg/坪
S形瓦の場合
1坪あたり49枚使うので重量は・・・49枚×3.3kg=約161.7kg/坪

この比較からいえることは、瓦の種類によって瓦屋根重量の差はそれほど変わらないということです。

まとめ

今回の比較は瓦屋根に使われるメインの桟瓦と呼ばれる瓦での比較です。
屋根の形状により、使われる部品瓦などが変わってきますので、それにより重さが変わってきます。

瓦屋根のご検討されるときの目安にしていただければと思います。
posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報

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