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瓦web-BLOG

2017年10月31日

ガイドライン工法の資料や施工例をみてみたい方へ。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

専門学校や高校の授業でもガイドライン工法の概要を使いたいとおっしゃってくださる教師の方がいます。
将来的に建築業界に携わっていく方々にも、もちろん知っていただきたいのが「ガイドライン工法」です。

質問をいただいていますので、お答えしますね。

ガイドライン工法の現場や施工例を見てみたい。どこへ行けば見られるの。
専門学校の建築の教師をしています。木造建築の授業に、ガイドライン工法の施工例を見学させたいと思っていますが、どこに行けば見られますか。一般の工事でも、外から一目見て判断できる特徴がありますか、教えてください。


A:
ガイドライン工法は、基準風速、屋根勾配、高さ、瓦の種類等によって数十〜数百もの施工方法が考えられる21世紀の屋根工事の基準ですが、施工が完了した瓦屋根の外観からは、従来の工法と見分ることができません。

ガイドライン工法は、瓦を桟木に緊結させるためのクギの種別や数、瓦同士をとめるクギ(ステンレススクリュー釘等)の種別や数、補強用材としてのネジの長さや種別等、また全数緊結か一枚おきか等、施工方法は、千差万別で、「これがガイドラインの代表」といえるものはありません。(もちろん施工モデルはたくさんあります)


または、一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)に相談されるといいでしょう。
全瓦連は、全国で約2,800の専門業者が加盟している内閣府所管の一般社団法人で信頼できる全国組織です。都道府県ごとに組合事務所(全国47団体)があり、公式サイトではお近くの加盟店を探すこともできますので、電話などで直接お尋ねください。

ガイドライン工法の詳しい資料はどこで手に入るの。
私は工業高校の教師をしています。木造建築の授業では、屋根工事の基本が不可欠です。とくに耐震、耐風の新しい基準であるガイドライン工法については、時間をさいて教えたいと思っていますが、適当な資料がなかなか見つかりません。高校生にも分かるような全体概要について書かれた資料があれば教えて下さい。

A:
高校生に分かるかどうかは確かではありませんが、ガイドライン工法を推進している業者三団体、全国陶器瓦工業連合会(当組合もその一員です)、一般社団法人全日本瓦工事業連盟、全国厚型スレート組合連合会及び国立研究開発法人建築研究所が、共同して発行している「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」という冊子があります。この本は、プロフェッショナル向けに書かれた本ですが、風速ごとの施工方法等が詳細に書かれていますので、これをやさしくかみくだいて説明していただければ、十分授業の参考資料になると思われます。

瓦屋根標準設計・施工ガイドライン

また、地震については、阪神大震災の教訓を受け、かつガイドライン工法の前提となった、中層ビル、低層住宅用「瓦耐震マニュアル」(日本建築センター発行)という資料も参考にされてはいかがでしょう。このマニュアルには、瓦の耐震性能、耐風性能をはじめ、屋根の設計に関する基本的留意点等が詳しく述べられています。これらの根拠となっている関係法令(建築基準法施工令)も付録として掲載されていますので、高校生の疑問に応えるのは十分だと思います。

さらに、屋根の一般的な理解を深めるためには「屋根の知識」(宮野秋彦監修・日本屋根経済新聞社)という本があります。この本は、屋根の歴史から防災計画まで、一般の人が読んで分かるように、ていねいに解説した本です。屋根についての総合知識を得るためには、誰にでも推奨できる良書です。

posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報

2017年10月27日

瓦屋根の修理やリフォームの目安はどの程度?判断基準の目安について。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

瓦屋根の修理やリフォームが必要なときってあります。
ですが、その判断基準がわからないことには依頼をしにくいですよね。
できることなら、車の点検があるように住宅も定期点検をすることをおすすめします。

瓦にヒビ割れは劣化の徴候ですか。
先日、梯子から屋根をのぞいたところ、瓦の表面にヒビ割れが少し入っているのに気がつきました。製品の劣化はありませんか。



陶器瓦(釉薬瓦)は貫入(かんにゅう)と呼ばれる表面亀裂が発生する場合があります。これは陶器製品特有の現象で生地を焼いて焼結させる場合、粘土と釉薬の収縮率の違いにより釉薬表面に細かい亀裂が発生します。但しこれは製品生地までの亀裂ではなく製品の品質(漏水、強度など)には問題ありません。

また、陶器瓦(釉薬瓦)には釉薬面にピンホールと呼ばれる小さいへこみや粘土素地の露出が発生している場合があります。釉薬の気泡や粘土に含まれる有機物(亜炭)などが燃焼して発生するものですが、品質(漏水、強度など)には問題ありません。


瓦のズレを見つけた。スグ修理する必要はあるの。
昨日、隣の家に遊びに行き、2階から我が家を見下ろしたところ、ズレている瓦を見つけてしまいました。すぐに直してもらった方がいいでしょうか。

屋根修理症状.jpg

屋根の施工不良や経年変化、地震、台風などが原因で、瓦がズレることがあります。瓦のズレは雨漏りに結びつき、野地板から垂木だけではなく家そのものを痛めます。放置しておくほど、修理は大掛かりな工事になりますので、早急に屋根工事店にご連絡ください。早期であれば部分的な葺き直しですむこともあります。

瓦のズレも、ヒビ割れも、屋根からの注意信号です。一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)に加盟している工事店に相談されるといいでしょう。全瓦連は、全国で約2,800の専門業者が加盟している内閣府所管の一般社団法人で信頼できる全国組織です。都道府県ごとに組合事務所(全国47団体)があり、公式サイトではお近くの加盟店を探すこともできますので、電話などで直接お尋ねください。

リフォームする時期は建築後何年が目安?我が家は築15年です。
築後15年の家に住んでいます。キッチンのリフォームを考えていますので、一気に屋根も新しい瓦に葺き替えたいと考えています。瓦屋根のリフォーム時期として何年ぐらいを目安にしたらいいですか。

リフォーム後のピカピカの家のイラスト


大変難しい質問です。通常粘土瓦の場合、正しく施工してあれば30年はゆうに持ちます。築後15年ということですので、リフォームが必要とは考えられません。

しかし、瓦が破損している、瓦のズレがある(地震だけではなく交通量の多い道路脇などの振動により)、雑草やコケが生えたままになっているなどの場合は、想像以上に傷んでいるケースがあります。瓦そのものは美しく見える場合でも、こうしたケースでは、屋根を支える構造材に被害が及んでいることも考えられます。お宅の場合はまずこうした工務店か屋根工事店(一般社団法人全日本瓦工事業連盟)に屋根診断を受け、その結果を見てご判断ください。
posted by サンちゃん at 15:05| Comment(0) | 新着情報

2017年10月23日

ガイドライン工法の「性能」と従来の屋根の「性能」の違い。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

安心安全な瓦屋根の暮らしのために「ガイドライン工法」というものがあります。
ただ、一言で工法と言っても、様々な基準があり、それに伴う性能の表現も違ってきます。とくに建築基準法が変わったので、この基準に対し、細かく工法を定めています。
そのため、いろんな質問が寄せられます。その内容を紹介しながらガイドライン工法を知っていただけたらと思います。

ガイドライン工法の「性能」とは何ですか。
ガイドライン工法では「性能」が強調されていますが、もう一つ意味が分かりません。従来の屋根の「性能」と、どこがどう違うのですか。教えて下さい。

121-6.jpg

すべては国の法律、すなわち「建築基準法」にかかわってきます。屋根の耐震(耐風)性能は、ただ単に、屋根を強くすればいいというものではなくて、家全体の構造自体が耐震(風)であることが求められています。昭和56年の建築基準法の改正では、新耐震設計法として、次の2点が強調されていました。

・建築物の耐用年限中に、1度遭遇するかもしれない大地震動に対しては、人命の保護を図るため、ひび割れなどの損傷は受けても倒壊などはしない。
・建築物の耐用年限中に何度か発生する中地震動に対しては、建築物の機能が損なわれるような損傷は受けない。

このため、屋根葺き材(瓦)は、脱落等を起こさないよう緊結することが求められました。しかし、必ずしも、地震や台風に対する耐震(風)性能が明確になっていたとはいえませんでした。家の構造に、上記のような性能を求めるなら、屋根葺き材にも、次のような「性能」を求めるのが当然だろう、というのが当時の専門家、有識者の一致した意見でした。

・屋根葺き材(瓦)は、建築物の耐用年限中に1度遭遇するかもしれない大地震動に対しては、人命の保護を図るため、ずれなどの損傷を受けても、脱落、落下しない。
・建築物の耐用年限中に何度か発生する中地震動に対しては、大きなずれなどの損傷は受けない。

中地震程度では瓦のズレが生じない、大地震の時は、多少のズレがあっても落下しない、という「性能」を明確にしたのが、平成11年5月の新建築基準法です。したがって、古い建築基準法では、ハッキリしていなかった「性能」が、新建築基準法では明記された点に大きな違いがあります。ガイドライン工法では、この「性能」を実現するための工事方法を、業界自身が細かく決めたものです。

施-JI-012.jpg


ガイドライン工法は進化するとは、どういう意味ですか。
貴組合が発行したガイドライン工法のパンフレットに、「ガイドライン工法は進化する」と書いてありましたが、一度決めた方法が、今後変更される可能性があるという意味ですか。そうすると、いまの工法が信頼できないということになりますが、どうですか?

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瓦の技術が、大陸から日本に伝えられたのは、1400年以上も前の6世紀後半(588年)のこととされています。日本最初の仏寺である飛鳥寺(法興寺)の本堂や禅室には、いまも、当時造られた瓦が現役で生きています。瓦の耐久性がいかにすぐれたものであるかの証明といえましょう。それ以降、瓦屋根は、社寺仏閣建築を中心に全国に広がり、しだいに民家にも採用されるようになっていきました。

周知のように、日本は地域によって気候や四季の変化が多様で、とくに、日本海側と太平洋側の冬の気候には大きな違いがあります。雨の少ない奈良地方に伝来した瓦屋根は、時代とともに雪深い北陸地方や、台風の多い九州地方で、それぞれ独自の技術の発展を見せて、現代に至っています。

ガイドライン工法も同じ、と私たちは考えています。技術の発展には限りがありませんので、新しい課題やテスト結果が出るたびに、これまでの技術を検証し、よりよい方法を模索していきます。例えば、ある地方で地震が起きて屋根の損壊が起きると、災害救助とは別に、真っ先に被災家屋を調べるのは、ガイドライン工法に関係するスタッフです。何が原因でそのような被害を受けたかを調査し、その改善策を探るのが任務です。

tsukuba.-506.jpg

ガイドライン工法に、これで十分ということはありません。「進化する」という意味は、世の中の動き(や消費者のニーズ)に対応して、「進化しなければならない」とご理解下さい。毎年のように耐震試験を行い、その改善策に専念するスタッフが、この工法を支えているのです。
posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報

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