三州瓦−瓦Web−

三州瓦の愛知県陶器瓦工業組合公式サイト。三州瓦の歴史、三州瓦の性能・製品情報・CADデータ、かわら相談など。

新着情報 資料請求 組合概要 リンク集 サイトマップ
TOP




リサイクル製品 組合員紹介

瓦web-BLOG

2017年04月27日

ガイドライン工法なら強風が吹いても瓦がズレません、飛びません。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

寒かった冬が終わり、雪の心配がなくなりましたね。
暖かくなると雪は雨に変わり、今後心配されるのは台風などの強風による影響です。

日本には基準風速というのものが定められています。(2000年に建設省(現国土交通省)告示 第1454号)
基準風速とは、その地方における過去の台風の記録(最大風速)に基づき、50年に一度の大型台風を想定し30m毎秒〜46m毎秒までの範囲内において国土交通大臣が定める風速です。
国(国土交通省)は、日本全国の平均風速を9種類(風速30m〜46m)に分け、自治体ごとに基準風速を決めました。(平成12年建設省告示第1454号
風の強い地方、あるいは台風がよく襲来する地方ほど、屋根瓦をしっかり下地材にとめる必要があるため、「基準風速に見合った屋根工事をしなさい」ということです。

map.jpg

日本でもっとも風の強い「基準風速46m」地域は沖縄県と南西諸島の一部だけ。
40mのレッドゾーンには高知県、鹿児島県がリストアップされています。
昨今の台風襲来回数の多さを考えると、基準風速が低い地域でも油断は禁物です。


平成12年、建設省(当時)は全国の自治体ごとに「基準風速」を決め、大型台風下の強風でも瓦が飛ばされない工事を実施するよう指示しました。 この「基準風速」に従って、安全な瓦屋根づくりの標準施工方法を示したのが「ガイドライン工法」です。
新幹線(250km/h)並みの強風が屋根を直撃するほどの激しい台風、ガイドライン工法はそんな台風も想定しています。


旧建築基準法の下では、材料や工事の方法まで細かく決められていて、工事業者はその決められた基準通りに工事をしていればよかったのです。前述のような、50年に1度の強い台風が来て瓦がバラバラと風に飛ばされても、工事業者は法律通り工事をしていたわけですから、特に責任を問われることもないのです。

ところが今度は、工事の方法は自由でいいからともかく国民の安全な生活を守るために、50年に1度の強風が吹いても大丈夫な性能を持つようにしなさい、というわけです。これを、新建築基準法の「性能規定」といいます。(ちなみに、旧建築基準法の場合は「仕様規定」)

地域によって異なる9種類の基準風速に対応し、法律で求める屋根工事の性能を満足させるために「ガイドライン工法」は、次のような工夫をしています。
屋根の勾配によって、同じ基準風速でも風から受ける力が異なるので、勾配ごと(4寸、4寸5分、5寸の3種類)に、工事の方法(下地材への固定方法)を考える。
同じように同じ基準風速でも、屋根の高さによって風圧が違うので、工事の方法を考える。
同じように、瓦の形状・種類(J形、F形、S形の3種類)によっても、風圧の受け方が違うので工事の方法を考える。

ガイドライン工法_画像.jpg

具体的な方法として高さ30m程度を限度とする建物を頭に描き、風速1m、高さ1mごとに工事の種類を変えるとすると、次のようになります。

3(勾配の種類)×25(屋根の高さ6m〜30m)×70(風速1m〜70m)×3(瓦の種類)=15,750種の工事方法。
15,750種ごとに打つ釘のピッチやビスの数、種別をマニュアル化していくのは、あまり実際的ではありません。(とてつもなくコストが必要になります)
そこで「ガイドライン工法」では実験をくり返し、これなら国の求める性能基準をクリアできるという工法を確立したのです。

旧建築基準法下で工事をされたケースは、いますぐ工事をしなければならないというわけではありませんが、ご心配であれば『瓦屋根診断技士』の屋根診断を受けて下さい。『瓦屋根診断技士』は、内閣府所管の一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が、国家資格の「かわらぶき技能士」と「瓦屋根工事技士」の両資格を合わせ持つ、高い技術、技能を持つ工事技術者に与える資格ですから、わが国で、最も信頼できる屋根のプロフェッショナルな資格といえます。
その有資格者がどこにいるかは、一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)の公式サイトで探すことができます。


瓦屋根の強風対策でもっとも大切なことは、風が通り過ぎるときに生じる瓦を巻き上げるカ(内圧)です。
「ガイドライン工法」では、風が瓦屋根の表面に当たったときの外圧と、持ち上げようとする内圧を緻密に計算して施工します。

posted by サンちゃん at 10:00| Comment(3) | 新着情報
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


愛知県陶器瓦工業組合公式サイト。三州瓦の歴史、三州瓦の性能・製品情報・CADデータ、かわら相談など。


人にやさしい三州瓦
愛知県陶器瓦工業組合    〒444-1323  愛知県高浜市田戸町1-1-1  TEL 0566-52-1200 (代)  FAX 0566-52-1203