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瓦web-BLOG

2017年07月24日

家は長い間住み暮らすもの。住宅計画の際に知っておいて欲しい屋根材の話。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

一戸建て住宅は長く住み暮らすものなので、長い目で見た住宅計画が必要となってきます。
住宅を建てるとき、つい内装のことばかりに気がいきがちですが、外装、特に屋根材の検討も視野に入れていただきたいと思います。

瓦屋根の家は、耐久性があって美しいのはよく分かりますが、スレートや金属系に比べ高くつくといわれました。メーカーとしてどのようにお考えですか。率直なところを教えてください。

これは、屋根の価格を最終的にどのように考えるかの問題です。屋根は、一日で消費する生鮮食料品などと違って、非常に息の長い「耐久商品」です。瓦屋根の商品の寿命は、ふつう30年といわれていますので、それを基準に考えると、その価格の中に次のようなものが含まれているのが分かります。

新築(あるいはリフォーム)時の屋根の代金(材料費と屋根工事費、いわゆるイニシャルコスト)
メンテナンス費(30年間の間に必要とされる改修費、補修・修理費)
冷暖房費など30年間に必要とされるエネルギー費
高い、安いという議論は、これらすべてを合計した上で比較しないと正確な所は判断できません。

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瓦屋根は高いというご指摘はイニシャルコストだけを比較しているものと考えられます。
瓦屋根は、金属系やスレートの屋根に比べイニシャルコストは割高(10%〜20%程度)になりますが、メンテナンス費、エネルギー費については、断然他の屋根材を引き離し、商品寿命である30年の合計の差し引きでは、むしろ「安価な耐久商品」となります。私たちメーカーは、他の屋根材に比べ瓦屋根を「安い」と考えています。

あるハウジングメーカーのセールスの方が、瓦屋根は、阪神大震災の例を見ても分かるように、地震に弱いし、重量も重いので、軽い金属がお薦めといっていましたが、本当でしょうか。

全く科学的根拠の無いそうした話が流布しているのは本当に残念です。とくに阪神大震災以降、地震と瓦のイメージがセットになって流されるようになったため、ウラに何か意図的なものがあるのではないか、と疑いをかけるメーカーも出ているほどです。

阪神大震災の時、たしかに北淡地域の瓦葺屋根の倒壊した映像が、1日何十回も繰り返し放映されました。このため、地震と瓦屋根のイメージが視聴者の記憶に強く刻まれるようになったのは不思議ではありません。しかし、ビクともしなかった、それ以外の数多くの瓦屋根の映像は、殆ど話題にもなりませんでした。テレビ報道は、センセーショナルな映像を好みますが、メーカーの立場から言わせてもらえば、冷静で客観的な報道とはいいがたいと考えています。事実2004年の新潟県中越地震や2011年の東日本大震災の時には、こうした報道はすっかりカゲをひそめてしまいました。

当組合では、瓦屋根の安全性向上のために科学的なテストを繰り返し、すぐれた結果を残しています。また数々の耐震実験から瓦屋根の耐震性は実証されています。こうした噂に惑わされず、美しくて丈夫、最も優れた屋根材である瓦を今後ともご愛用下さい。現在当組合では、地震や台風に強いガイドライン工法を推奨しております。

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今度、新築する時の瓦屋根の施工基準があるということですが、その内容は、どのようなものですか。

「ガイドライン工法」のことです。
平成10年(1998年)、建築基準法が改正され、災害に強い家づくりが決められました。新築から10年間建築工事会社に、家の品質保証を義務づける「住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保促進法・平成12年施行)なども、建築基準法改正の主要な柱の一つになっています。

この改正を受けて、当組合も加盟している瓦メーカーの全国組織である全国陶器瓦工業組合連合会、屋根工事全国組織の一般社団法人全日本瓦工事業連盟、国立研究開発法人建築研究所等、屋根に関する民間団体が一致協力して設定した基準が「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」です。

「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」は、台風や強風時にも飛ばない瓦屋根、阪神大震災クラスの大きな揺れにも決して落ちることのない強い瓦屋根という厳しい基準を設定して、「災害に強い家づくり」を行うものです。したがって、今後これらの組織に加盟している会社で新築を行えば、台風や地震の時でも安心してお過ごしいただけるようになりました。

posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報
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