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瓦web-BLOG

2017年07月10日

私のまちの信頼できる工務店、屋根工事業者を教えて。〜瓦屋根の新築住宅のポイント〜

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

住宅を新築する際、頼りになるのはその地域の工務店さんですよね。
ですが、普段馴染みのない業種ですので、いざ相談しようにも相談しにくい、どこに相談に行けばいいのか分からない、といったことがあるようです。

田舎の母(67歳)の実家が、今度家を新築することになりましたが、地元で懇意にしていた工務店がすでに5年程前に無くなってしまい、どこに頼んだらいいか迷っています。信頼できる工務店を探すには、どうしたらいいでしょう。私も故郷を離れて20年、全くツテがありません。

一人暮らしのお年寄りをねらった悪質な工事が、新聞やテレビでひんぱんに報じられたこともあって、「信頼できる工務店、屋根工事店を教えて!」というご相談が増えています。
昔は一人の大工の棟梁にまかせておけば、期待通りの家が建ちましたが、いまでは、そうした家造りは、非常に少なくなっています。

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信頼できる工務店を探すには、国土交通省の関連サイトに掲載されている一般財団法人住宅産業研修財団(優良工務店会員一覧)や、屋根工事業者でいえば、全国組織を持っている一般社団法人全日本瓦工事業連盟(加盟工事店の検索)の推奨する業者を調べるのがいいでしょう。

また、新築の時に注意しなければならない法律上のチェックポイントや、基礎知識については、たくさんの本が出ています。
悪質業者ほど親切を装って来ますので、そうした見分け方要チェックすです。


来年息子(31歳)の結婚を期に、二世帯住宅を建てることを決めました。3階木造で、1階は店舗(和菓子製造販売)の予定です。屋根は、昔風のいぶしの和風にしたいと考えています。まずどんなことに注意したらいいでしょう。

07純和風 9-5いぶし瓦.jpeg

新築の際に気をつけなければならない点について、いくつかのポイントを上げますね。

【雨の多い地域】
雨漏りは家を長持ちさせる上で大敵です。雨仕舞をしっかりさせ、しかも換気が良く出来る点で、瓦屋根は、湿気の多い日本の気候・風土に最適な屋根材です。数百年前の立派な民家が、いまも堂々とした風格を保っているように、瓦屋根の家は、きちんと管理をすれば、二世帯(代)どころか、三世代〜四世代まで長持ちします。

【風の強い地域】
「瓦が何枚飛んだ」ということが、風の強さを比喩的に表す言葉として、長く使われてきました。しかし、そうした時代はもう過去のものとなりつつあります。というのも、2000年6月の建築基準法の改正によって、風速に応じたガイドライン工法(瓦屋根標準設計・施工ガイドライン)が決められたからです。

この工法では、風速46mの強風(時速248km、新幹線並み、50年に一度の大型台風)にも耐えられるような指示がされています。風速46mの地域は、日本全国の中でも沖縄県と鹿児島県の一部島嶼部に限られていますので、その他の地域は、これより低い基準になっています。新築の屋根工事の場合は、それぞれの風速に応じた基準が設けられていますので、この基準を守る工事になっているかどうかをチェックして下さい。

【耐震構造】
日本は世界有数の地震国として知られていますが、「地震がいつ、どこで起きるのか」、いわゆる地震予知については、残念ながら、現代の最先端科学をもってしてもまだ不可能です。日本全国どこでも大地震の起きる可能性がありますので、つねに用心を心懸けておきましょう。

阪神大震災といえば、「瓦屋根は地震に弱い」という誤った風評が、マスコミ等を通じて随分と流されましたが、あの時倒壊した瓦屋根の殆どは、土葺工法とう屋根の上に盛土をし、さらに瓦を乗せるという工法や、瓦を留め付けていない古い工法の民家ばかりでした。自然と重量の重い屋根が上に乗り、柱に筋交いの補強がなかったり、白アリの被害によってモロくなっていたりする場合には、ちょっとした地震の横ゆれでも危険になります。現在新築される瓦屋根の工事では、こうした古い工法より、ガイドライン工法を推奨していますので、瓦屋根だから地震に弱いという根も葉もないウワサは、いずれも払拭されることになるでしょう。
ところで、地震と木造建築の耐震性についてですが、驚くことに建築基準法では、必ずしも明確に決められているわけではないのです。

[建築基準法 20条]
「建築物は、自重、積載荷重、積雪、風圧、土圧及び水圧並びに地震その他の震動及び衝撃に対しては安全な構造でなければならない」

[同法施行令第39条]
「屋根ふき材、内装材、外装材、帳壁その他これらに類する建築物の部分及び広告塔、装飾塔その他建築物の屋外に取り付けるものは、風圧並びに地震その他の震動及び衝撃によって脱落しないようにしなければならない」
これだけでは、どのようにしたら耐震になるのかハッキリしません。平成12年の建設省告示第1457号(「屋根ふき材等の構造耐力上の安全を確かめるための構造計算の基準を定める件」)でも、複雑な計算式が決められていますが、木造2〜3階建の低層住宅に適合する部分が少ないため、瓦工事業界では、自主的に標準となる工法を決め、それに従って工事を行うことにしました。これが「ガイドライン工法」です。ガイドライン工法では、一定水準以上の性能を保持することを決めていますので、ガイドライン工法を遵守する工事店に依頼するのが安全のためには絶対必要です。(ちなみに、いわゆる悪徳業者でガイドライン工法を守っている所はありません。)

【雪の多い地域】
日本で雪の多い地域というと北海道がスグに想い起こされますが、日本海側の豪雪地帯も、積雪量では決してヒケをとりません。
しかしながら、北海道では金属系の屋根が殆どを占めています。おそらく瓦屋根→重い→積雪でさらに重くなる、といった連想が、軽量といわれる金属屋根を普及させた要因でしょう。

しかし、この理由にはあまり根拠がありません。寒さを防ぐ断熱性では、瓦屋根の方が断然上ですし、豪雪地帯として知られる秋田や新潟、金沢、福井などで、特別金属系屋根が多いということもありません。また、世界的に見ても、雪の多い国として知られる北欧やデンマーク、ドイツなどでは、瓦屋根が殆どです。こうしたことから、雪の多い地方では、地域にふさわしい強化工法を施しさえすれば、十分優美な瓦屋根の家を新築することができます。

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posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報

2017年07月06日

一戸建て住宅は屋根チェックが大事。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

住宅購入は新築に限らず、中古の住宅を購入することもありますよね。
中古住宅購入するに当たり、室内だけではなく、屋外、特に屋根部分のチェックも必要です。

そして賃貸の一戸建て住宅でも屋根の維持は必要になってきます。

中古住宅を購入するに当たって、屋根についてもある程度チェックポイントを知りたいと思っています。簡単に箇条書き程度で結構ですから、必要な点を教えてください。

中古住宅はもちろん、建売住宅をチェックする場合どうしても室内にばかり目が行きがちです。
家全体の構造(基礎や柱、壁の割合、床下、基礎)や屋根までチェックする人は、あまり居ないといっていいでしょう。しかし、家の構造や屋根こそ、家を長持ちさせ、快適に暮らすことができるかどうか、つまり、お買い得かそうでないかの分かれ道になるのです。


屋根についていえば、まず屋根材は何か(瓦か、スレートか、金属か等)をチェックして下さい。
それによって修理や補修の回数といった費用(ランニングコスト)が違ってきます。次に雨漏りのチェックです。
壁を貼り替えてしまうと、雨漏りのシミなどは隠されてしまいますので、面倒でも天井裏を覗いて見ると、シミ跡などが発見できます。また瓦の場合には、瓦ズレや大きな割れがないかをチェックしてください。この程度は、素人でも出来ますので、十分留意すべきでしょう。

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但し、屋根の良し悪しを見分けるのは、高度な専門的知識と技術が必要です。購入のための本格的な決断をするためには、外観や間取りを見るだけの素人判断だけでなく、専門家(瓦屋根診断技士や工務店)に、日当を負担してでも頼んで下さい。結局そのほうが、確かな物件を手に入れることができます。


「屋根は家の中で一番大事、3年に一度ぐらいは定期診断が絶対必要」と友人に言われました。
屋根のお医者さんみたいな信頼のおける人は、どこにいるのでしょう。探し方を教えて下さい。

屋根材によっては、定期診断どころか、スレートや金属屋根のように数年に1回は塗料を塗り変えないと、本来の機能を維持できないケースがありますので、ご友人のアドバイスは、その通りです。たくさんある屋根材の中で、最も手のかからない(メンテナンスフリー)といわれる瓦でも、専門家が見れば、微妙な瓦ズレやヒビなどを発見することがあります。

「屋根のお医者さん」は、瓦屋根診断技士といって、その多くは、屋根工事店に属しています。「瓦屋根診断技士」は、内閣府所管の般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が、国家資格の「かわらぶき技能士」と「瓦屋根工事技士」の両資格を合わせ持つ、高い技術、技能を持つ工事技術者に与える資格ですから、わが国では、最も信頼できる屋根のプロフェッショナルな資格といえましょう。その有資格者がどこにいるかは、全瓦連の公式サイトで探すことができますので直接お尋ねください。

一戸建て賃貸住宅を出るにあたって、屋根の修理代金を請求されました。これは支払わなければならないのでしょうか。

賃貸契約は、全国共通で、家を退去する時は「原状回復」が原則になっています。したがって、居住者の責任によって壁や柱を傷つけた場合には、相応の修理費を負担することが求められています。

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屋根の場合も全く同じです。普通の暮らしの中で、屋根に上あがるようなことはあまりありませんが、入居後にアンテナやその他の設置工事で、作業員が上った時に、瓦を傷つけたり、補修を必要とするような損害を与えたりすことがあるかもしれません。そうした場合は、他の修理費と同様に支払わなければならないことになります。

全く心当たりのない場合は、貸主にそう告げるか、どうしても食い違いがある場合は、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターなど専門家に相談されると良いでしょう。
posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報

2017年07月03日

住宅建築計画に知っておいてほしい屋根材のこと

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

住宅建築の際に屋根材の選択がないことが多いようです。
ですが、屋根材選びは長く住み暮らす上では重要になってくるものなんです。

今回は屋根材選びの目安になる話です。


屋根にも性能を評価する基準があるそうですが、その中味について知りたいと思っています。
素人にも分かるように簡単に説明してください。

平成10年の「建築基準法」の改正によって、屋根も、それまでの「仕様規定」(このような家の場合、このような材料を使って、施工方法はこうしなさいという規定)から、「性能規定」(材料や施工方法は特定しないが、一定水準の性能を満足させないという規定)へ大変身を遂げました。

一定水準の性能とは、例えば、「風速46mでも飛ばない屋根」とか、「地震の時、400ガル(およそ震度7)以上の揺れにも落ちない瓦屋根」というように、「屋根の性能」を満足させるのが性能評価という新しい考え方です。「性能評価」を実現するための基準が「ガイドライン工法」です。

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屋根材は全部で何種類ぐらいありますか。全種類教えてください。

宮野秋彦先生(名古屋工業大学名誉教授)が監修された「屋根の知識」(日本屋根経済新聞社刊)の中に、次のような分類表がありますので、それをご参考下さい。

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とはいえ、ざっと見ても多いですよね。
屋根材の種類は大きく分けて4つに分類されます。

1.窯業系
2.自然系
3.化学系
4.その他

1.窯業系
窯を使った工場で製造される屋根材です。
@瓦
Aセメント系屋根材

2.自然系
自然にある素材をそのまま屋根に使ったものです。
@石系
A草木系

3.化学系
シングル材とか、アスファルトシングルと呼ばれる新建材です。

4.その他
明かり取り用に使われるガラス素材の瓦や、金属屋根材がこの部類に入ります。

瓦屋根を含め、新築の家には、どんな屋根材を選んだらいいのでしょうか。その理由も合わせて教えてください。

屋根材は、約50種類近くもの製品があります。この中からどれを選ぶかは大変むずかしい問題ですが、ふつうはどうしても色や形など、外見から入ってしまいがちです。
しかし毎日の生活を考えると、「快適に暮らせる」ことが大切になってきます。

次に、「安全性」、地震や台風、火事、最近ではシックハウスの心配をしなくてもいいかどうか、そして「経済性」「耐久性」などです。また、自分のイメージ通りの美しい家になるかどうかも重要なポイントです。

三州瓦は、これら様々な要請に応えることのでき、屋根材としての条件を備えていますのでお勧めできます。

posted by サンちゃん at 10:00| Comment(0) | 新着情報

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