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瓦web-BLOG

2017年06月29日

地震や台風に強いガイドライン工法は瓦業界で自主的に決めた基準です。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

住宅建築の際には基準法というものがあります。
建築基準法は常に改正されていますが、1981年(昭和56年)には新耐震という基準が入るようになっています。現在、お住まいの住宅がいつ建築されたのかを基本に耐震について考えてみてもらえると、その補修の有無を判断しやすくなります。

建築する際、この建築基準法に準ずることができる方法を考え出していくのが、工事に携わる業界も責務とも言えます。
そこで、瓦屋根の安全性を高めるために様々な実験のもと生み出されたのが「ガイドライン工法」です。

地震や台風に強いガイドライン工法という新しい屋根工事の国の基準ができた、と聞きましたが、その内容についてわかりやすく教えてください。

最初にお断りしておきますが、ガイドライン工法は「国の基準」というわけではありません。

建築に関わる国の基準は、ご存知のように「建築基準法」です。普通の木造住宅はもちろん、超高層ビルにいたるまで、日本の建築物はすべて「建築基準法」に基づいて建てられています。

この「建築基準法」が、1995年(平成8年)阪神淡路大震災で、多くの被害が出たことも影響して見直しが行われ、1998年(平成10年)新しい基準が出来ました。
2000年(平成12年)には、同施行令(法律実施に当たっての細かい規定)及び国交省(旧建設省)の告示が出されました。同じ2000年には、関連する法律として、「住宅品質確保促進等に関する法」(いわゆる品確法。住宅性能表示や10年間の建築製造責任制度)が制定され、建築主である一般消費者が、安全で堅固な家を建てられるような基準ができたのです。

ガイドライン工法のあらまし

「ガイドライン工法」とは、国が定めた新しい建築基準法の求める水準をどのようにしたらクリアできるかを、独立法人・建築研究所や瓦メーカーの全国団体(全国陶器瓦工業組合連合会、全国厚形スレート組合連合会)、瓦工事業者の全国団体(一般社団法人全日本瓦工事業連盟)が、様々な科学的実験を繰り返し、自主的に決めた基準です。したがって、「国の基準」でありませんが、国の基準に準ずる工事基準といえましょう。

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古い基準と新しい基準の違い

ここで、古い(1998年以前)建築基準法と、新しく制定された建築基準法の違いについて述べておきましょう。
建築基準法の目的はいうまでもなく、建築の安全性をしっかり確保することです。
但し、この「安全性」に関して古い法律と新しい法律では、「考え方」が違っています。

古い法律の屋根に関する項目では、「安全を確保するためには、こういう材料を使って、このように施工しなさい」ということが細かく決められていました。このような基準を「仕様規定」と呼びます。具体的にいうと、次のように決められていました。

「屋根瓦は、軒及びケラバから2枚通りまでを1枚ごとに、その他の部分のうち、棟にあっては1枚おきごとに、銅線、鉄線、くぎ等で下地に緊結し、又はこれと同等以上の効力を有する方法で、はがれ落ちないようにふくこと。」
このような方法で屋根をふけば、建築基準法はクリアしたことになります。
2000年以前の屋根工事は、この基準に基づいてなされていました。
しかし、これだと、台風や地震にどれだけ強いかがよく分かりません。

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新しい基準はこうした工事のやり方、方法を細かく定めた「仕様規定」ではなく、「性能規定」による基準が設けられています。

「性能規定」とは、材料や工法は問わないから、大きな台風や地震が来ても大丈夫な屋根の工事をしなさい、というわけです。
一見自由に見えますが、屋根業界にとっては、実は新しい建築基準の方がずっと厳しいのです。

科学的なデータに基づいて、この屋根は、風速何十メートルに耐えられるか、震度いくつに耐えられるかの「性能」を持つ工事をしなければならないからです。
もちろん、工事のやり方が細かく決められているわけではありませんから、その方法(モデル、ガイドライン)を示さなければなりません。
「ガイドライン工法」は、台風の時の風圧や地震に対して、瓦がはがれて飛んだり落ちたりしないように、屋根業界が一体となって自主的に細かい基準を定めた「屋根の新しい性能を満足させるための工法」とご理解下さい。

現在は、「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」(ガイドライン工法)が確立され、台風や地震の時でも安心してお過ごしいただけるようになりました。


posted by サンちゃん at 00:00| Comment(0) | 新着情報

2017年06月26日

形、色の種類が豊富な三州瓦。サンプルを取り寄せ出来る場合もあります。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

三州瓦の形や色の種類は豊富で、全部を紹介するというのはなかなかできません。
ですが、ご自宅に使うものだからこそ、ご自身で確かめておきたいものですよね。各メーカーにお問い合わせいただくと対応してもらえますので、問い合わせしてみてくださいね。

三州瓦の実物が見たいのですが、どこに行けば見られますか。

愛知県陶器瓦工業組合や当組合員、または一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)に加盟している工事店にお尋ねください。
三州瓦のサンプルを申し込める会社もありますので、サンプルを取り寄せて、形や色などを確かめて みるのもいいでしょう。
ただし、瓦は重量物ゆえサンプル送付にかかる送料が高く、無料で送付していただけない場合(サンプル送付は有料)もありますので、送料についてもお尋ねくださいませ。

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隣の家が三州瓦で屋根をリフォームして新築のようになり、見違えました。ぜひ、うちでも三州瓦で屋根を葺き替えたいと思っています。一度、三州瓦を拝見したいのですが、何種類あるのでしょうか。全部見せていただくことはできますか。

三州瓦は、焼成方法によりいぶし瓦、釉薬瓦(陶器瓦)、無釉薬瓦、塩焼瓦に分類されます。
詳しくはこちらをご覧ください → 三州瓦の分類

いぶし瓦は焼成の最終段階で瓦をいぶし、表面に炭素の皮膜を付着させたもの。釉薬瓦は釉薬をかけて焼成、無釉薬瓦は釉薬を使わずに焼成する瓦で、塩焼瓦は塩を投入して表面を赤褐色に焼き上げるものです。

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また屋根の形式により、日本瓦と洋瓦とに分けられます。
日本瓦には本葺瓦と桟瓦とがあり、一般の住宅には主に桟瓦が使用されます。
さらに形状により本葺き、J形、F形、S形、スパニッシュ形に分けられます。

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本葺きは平瓦と丸瓦がセットになった伝統的な形で、寺院などに用いられています。
J形は本葺きの平瓦と丸瓦を一体化したデザイン。
F形は明治に輸入されたフレンチ瓦がそのルーツとされ、デザインが板状になっています。Fはフラットを意味します。
S形は明治以降に輸入されたスパニッシュ形を三州で発展させたもので、上丸瓦と下丸瓦により葺き上げるスパニッシュ形の上下一対の瓦を一体成型したものです。

和風・洋風住宅どちらにも合う三州瓦は各種類ともカラーも豊富です。また、軒先など特殊な部分を葺く軒瓦や隅瓦などの役瓦も含めると、三州瓦は1000種類以上も揃っています。

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三州瓦はメー カーにより手がけている製品が異なるため、全種類を一度にお見せすることはできませんが、当組合と各メーカーのホームページでは、たくさんのサンプルを見ることができます。 または一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)に加盟している工事店へお越し頂いて在庫品をご覧頂くこともできます。
また、カタログを取り寄せることもできますので、どうぞ遠慮なくお申し込みください。

瓦屋根をリフォームする予定です。瓦選びの参考にさせていただきたいので、材料や製造方法における三州瓦と他の瓦との違いを教えてください。

三州瓦の材料は、安城市、豊田市、瀬戸市や矢作川河口などで採掘した良質の天然の堆積層粘土にリサイクルされた瓦を混ぜたものを使っています。この原料は近代的な工場の先進の生産システムにより成形、乾燥、施釉、焼成、選別、包装の工程を経て出荷されます。

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製造方法において他の瓦ととくに異なる点は、焼成の段階で、1130℃の高温で13〜16時間かけて焼きしめられていることです。
そのため、豪雨や台風の時でも水をはじき、雨漏りを防ぐとともに、寒冷地でよく起こる瓦のヒビ割れや、はく離などの凍害から守り、さらに、耐火性にも優れた不燃材として、火災時の類焼も防ぐという高い性能を備えた三州瓦ができ上がるわけです。
posted by サンちゃん at 17:19| Comment(0) | 新着情報

2017年06月22日

屋根工事契約の際に気をつけてほしい注意点。

こんにちは。
愛知県陶器瓦工業組合のサンちゃんです。

今回は屋根工事契約の際に気をつけてほしいことを、契約の流れとともに解説していきますね。


建築工務店や屋根の工事店とは、具体的にどのような契約を結ぶのが普通なのですか。契約の際の注意点を教えてください。

一般に建築工事の契約は、工事請負契約書、工事請負契約約款、設計書、仕様書等で構成されています。

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工事請負契約書
工事内容、工事期間、引き渡し日、代金(価格)、支払いの時期と方法、工務店の名称、住所、氏名等。リフォームの場合には、通常の委託のケースは別にして、訪販業者は、「クーリング・オフ」の項目を、赤字で書かなければならないように法律(特定商取引に関する法律)で決められています。

工事請負契約約款
後日の紛争を防ぐための公平、平等な取り決め(係争になった場合の方法、処理なども含む)

設計図・仕様書(寸法図、部分詳細図、使用材料の種別、色など)
リフォームや補修の場合でも、口約束での契約はトラブルのもとですので、必ず文書を交わしましょう。

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またリフォームの場合、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは「リフォーム見積チェックサービス」を行っていますので、契約前にこちらへ相談されるのも良いでしょう。


工事契約とはどんなことを決めるのですか。具体的な内容、ポイントなどを教えてください。

トラブルの多いとされるリフォームや修理の場合は、工事内容、工事期間、引き渡し日、価格、支払い時期と方法は、必ず明記するようにしてください。細かい工事内容を書くことを嫌がったり、「一式」ですべて済ませたりする業者は要注意です。
悪質業者は、仮にトラブルになって示談に持ち込むような場合、工事内容を詳しく書いておくと業者にとって不利になるから、大雑把な見積書で契約を迫ります。
また、これまでつきあいのある信頼できる業者であっても、口約束ではなく、お互いの確認の意味も含めて文書で残すことを心懸けて下さい。

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屋根工事(新築)のはじめから終わりまで、どのような順序で行われるのですか。各工程の順序と中味について教えてください。

屋根工事は屋根の形状や瓦の種類また地方によって違ってきますが、一般的な事例でご紹介しますね。
瓦をのせる下地材の工事までは、建築業者の仕事になります。その後の工事の流れは以下のようになり、屋根工事業者が行います。

下地材の施工
瓦と副資材の現場搬入
下葺き・瓦桟木打ち(下葺きは、耐水用の合板やアスファルト・ルーフィングなどの施工。瓦桟木打ちは、瓦を引掛けるための桟木を下地材に固定する作業。)
瓦揚げ瓦揚機で、瓦を屋根の上にあげる作業。)
地葺き・平葺き(屋根の大部分を占める平部や軒部、袖部、棟部、谷部、壁際部などに、次々に瓦を葺いていきます。瓦工事の半分は、この地葺き作業にあてられます。ちなみに、桟瓦の屋根の葺き方には、右側から前の瓦の下に差し込んでいく「差し葺き」と、左側から前の瓦にかぶせていく「かぶせ葺き」の2種類があります。)
棟積み(屋根の頂上部にあたる部分の施工です。おなじみの鬼瓦は、この時に取り付けられます。)
掃除点検・作業終了

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ふつうの住宅での瓦工事は、約10日〜2週間程度(休日を除く)の工事期間を要します。


屋根工事の細かい内容はなかなか覚えられないものですよね。
なので、トラブル防止のためには文書に残しておくことが一番のポイントだと思います。
posted by サンちゃん at 16:38| Comment(0) | 新着情報

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